Windows 7 および Visual Studio 2010

Last Updated 2011/09/21


Windows 7 搭載のパソコンを購入し、あわせて Visual Studio 2010 も導入しました。このページでは Windows Visua マシーンからの移行の手順と使用感について説明します。


新しいパソコン

新しいパソコンの仕様は以下のとおりです。

OSWindows 7 Home Premium 32 ビット版
CPUIntel Core i5 760 (2.80 - 3.33 GHz) 4 コア(合計 4 スレッド)キャッシュ 8 MB
メインメモリDDR3 1333 2 GB x 2(計 4 GB)
グラフィックアクセラレータGeForce GT 240 512 MB
チップセットIntel H55 Express
ハードディスク1 TB Serical-ATA U
DVD ドライブ24 倍速スーパーマルチドライブ

パソコンの購入先は金沢市内にある「パソコン工房」で、支払い総額は 65,980 円でした。付属ソフトなどは一切含みませんからかなり安く入手できたと思います。この店からは過去 3 度パソコンを購入していますが、ハードウエアに起因するトラブルになったことはありません。

さて、最初に迷ったのは OS です。32 ビット版にすべきか、64 ビット版かです。当初、64 ビット版にしようと考えていましたが、お店の人に周辺機器が 64 ビット版に対応していなければすべて買いなおしだとおどされて(?)32 ビット版にしました。某雑誌の記事によると、64 ビット版でもほとんどのケースで大丈夫だとありましたが、常日頃パソコンのトラブルに対処している専門家の意見を優先させることにしました。

次に、CPU の選定です。過去のパソコンもそうですが、私はその時点の最速のパソコンを避けるようにしています。というのは、公開するアプリケーションを作っていますので、最速のパソコンでは問題なくても、通常レベルのものでは処理速度に問題が出てくる可能性があるからです。2010 年の時点では i7 がより高速ですが、i5 にした理由はこういうことです。

メインメモリは最低でも 4 GB は必要ですね。Windows Vista では Windows を立ち上げた時点で 0.8 GB ほどのメモリを消費しますが、Windows 7 では 1.5 GB ほど使っています。大きなアプリケーションを複数起動する機会のある人は 2 GB では足りません。

グラフィックアクセラレタはこれぐらいが最低限の仕様かもしれません。試してはいませんが、グラフィックアクセラレターの機能として CPU の一部を使うものがありますが、おそらく力不足でしょう。

ハードディスクですが、私の場合、1 TB も必要ではありません。しかし、セットなので小さくできないということでした。今までのパソコンでも 200 GB もあればオツリがくるぐらいしか使っていません。ともあれ、パーティションを切って、C ドライブに 100 GB を割り当てることにし、残りを D ドライブにしました。

最後にディスプレイですが、グラフィックアクセラレータにはデジタルとアナログの 2 つの出力端子が付いていますので、ディスプレイ 2 台でマルチディスプレイにしています。


Windows 7

Windows Vista と見た目の違いは大きくありません。使い始めてまだ間がないのですが、いくつかの不満も見つかりました。

Windows の起動

Windows の起動ですが、マシーンが高速になったこともあって、Windows Vista マシーンよりも相当に速くなりました。また、パソコンを使用するユーザーを選択する手順がなくなった点は大いに助かります。Windows Vista はなにかとオセッカイで、うんざりしていました。

タスクバー

タスクバーの機能が変わりましたね。Windows Vista までは最小化したアプリケーションのアイコンを表示するだけですが、Windows 7 ではツールバーのイメージに近いと思います。.NET Framework 4.0 にはタスクバーを操作する機能が追加されましたので、アプリケーションからカスタマイズすることが可能になりました。

スタートメニュー

私が感じる不満な点の一つはスタートメニューです。慣れないせいか、直感的な操作ができません。また、ショートカットリンクを作成し、デスクトップに配置すると、自動的にスタートメニューにもアイコンが追加されます。追加されることはいいのですが、スタートメニューのアイコンを不要だからと削除するとデスクトップのほうも削除されてしまいます。両方には必要ないわけで、どうしてこんな仕様にしたのでしょうね。どうするかはユーザーの判断にまかせればいいのに!

私はスタートメニューの構成を大幅に変更してしまいました。

ファイル選択ダイアログボックス

オセッカイといえば、もう一つあります。ファイルを選択するダイアログボックスは必ず user フォルダーを開こうとします。ファイルをどこに格納するかはユーザーの勝手ですから、こういうことはやめてもらいたいですね。

ファイル選択ダイアログボックスというと、いわゆるカレントディレクトリを追っかけません。つまり、前回開いたディレクトリを保持し、次に開いたときにそのディレクトリを開く機能です。Microsoft はどうでもこうでも user フォルダーを使わせたいのでしょうか。

この問題を解決する手順を説明します。エクスプローラの [ツール]-[フォルダーオプション] を選択し、表示されるダイアログボックスの [全般]-[ナビゲーションウインドウ] の「自動的に現在のフォルダーまで展開する」にチェックを入れてください。

フォームのタイトルバー

フォームのタイトルバーの透明度が高すぎて見た目がカッコよくありません。また、タイトルバーをマウスのドラッグで移動しようとするとき、どこにタイトルバーがあるかよく分からないときがあり、ウロウロしてしまいます。

こうする理由を Microsoft はこう説明しています。「ユーザーにとって重要なのはクライアント領域である。それ以外の部分を目立たなくすることでユーザーがクライアント領域に集中することができる」。私はタイトルバーの存在が目障りになった経験はないのですが、皆さんはどうでしょうか。

ところで、WPF アプリケーションであれば、WindowChrome クラスを使うことで、タイトルバーをユーザー好みにすることができます。このほうが解決策としてはいいと思います。

ファイルの拡張子

エクスプローラのデフォルトの状態ではファイルの拡張子を表示しません。しかし、アプリケーション開発者にとっては拡張子は必要です。拡張子を表示する手順を説明します。

エクスプローラの [ツール]-[フォルダーオプション] を選択し、表示されるダイアログボックスの [表示]-[詳細設定] の中の「登録されている拡張子は表示しない」のチェックをはずしてください。

エクスプローラのメニューバーを常に表示する

インターネットエクスプローラもそうですが、デフォルトの状態ではメニューバーを表示しません。しかし、これは不便です。エクスプローラを開いて、[整理]-[レイアウト] を選択し、[メニューバー] にチェックを入れればメニューバーを常に表示することができます。

インデックス検索

Windows Vista ではユーザーの都合も考えず、インデックス検索を実行します。わずらわしので、これをやめたいと考え、いろいろと調べてみましたが、とめる方法が見つかりませんでした。Windows 7 ではインデックス検索をしなくなりましたが、よほど評判がよくなかったのでしょうね。

Microsoft の押し付けがましい性格はこれからもかわらないのでしょうが、ユーザーが選択できる方法を用意しておいてもらいたいところです。


Visual Studio 2010

私の以前の環境は Visual Studio 2008 Standard 版でした。Visual Studio 2010 Professional 版への乗り換え優待キャンペーン版を Amazon から購入しました。33,390 円でした。

Visual Studio 2008 とほとんど変わっていませんね。内部的にはいろいろと改善したのでしょうが。.NET Framework 4.0 の機能を使いたいという理由がないのであれば、Visual Studio 2010 にする必然性はないと思います。

なお、.NET Framework 4.0 の新しい機能については、ここを参考にしてください。


Windows Vista からの移行

いままで使っていた Windows Vista マシーンはそのまま残っています。その環境を新しいパソコンに移すのは相当に大変な作業です。LAN を組んでファイルを少しずつ移動させる手がありますが、Windows Vista で LAN を組むのは面倒なのでやめました。そこで、USB 接続の外付けのハードディスクに必要なファイルをコピーし、新しいパソコンのほうに移すことにしました。約 50 GB ほどのファイルをコピーするのですが、アプリケーションを単純にコピーすることはできませんので、あらためてインストールをしなおしました。

−以上−