翌日の放課後。
第一体育館裏で、命は一人、工藤新一が来るのを待っていた。・・・命の憧れの人である蘭先輩と、交際宣言しやがった、不届きな、その男を。
だが、30分待っても、工藤新一は現れなかった。
(・・・すっぽかされたっ!)
一方的にこちらが呼び出したのであり、待ち合わせの約束をしていたわけではないのだから・・・すっぽかし、という表現は実は間違っているのだが、命にとってはこれはまさに「すっぽかし」である。
せっかく言葉に言葉を選んで、失礼にならないように・・・ここに来る気をなくさないようにと気をつかって書いた手紙だったというのに。
そりゃ、一方的な呼出だけれど。
来られないなら来られないで、一言伝言を頼むとかなんとか、してくれたっていいんじゃないの?・・・かち無視なんて、大人気ない真似、普通、するか?
やっぱり工藤新一は、蘭先輩には釣り合わない男だ、と命はあらためて思った。
・・・こうなったら、教室に乗り込んで直談判してやる。
蘭先輩が学校を休んでいるのなら、なおのこと好都合。・・・明日、2年B組に乗り込んで、工藤新一に食ってかかってやる。
他にも待ち合わせをしている女子生徒がいたはずなのに、いつの間にやら命一人がぽつんと取り残されてしまっている体育館裏で、命はさらなる怒りに燃えていた。
・・・そして、翌日の放課後。
テスト終了のチャイムが鳴り響くと同時に、命は教室を飛び出していた。・・・工藤新一が帰ってしまう前に、掴まえなければならない。
2年生の教室がある校舎へと向かい、階段を勢いよく駆け上がる。
だが、そのとき。
(・・・え?蘭先輩?)
命の視界に、見覚えのある長い黒髪の後姿が映った。・・・間違いなく、蘭先輩だ。
ずっと風邪で休んでいると聞いていたが・・・もう学校に出てきていたのだ。
考えてみれば、当然かもしれない。真面目な蘭先輩のことだから、テストの日に学校を休むなんてこと、しないだろうし。
気になったのは、その蘭先輩と一緒に歩いてる男子生徒のほうだった。・・・工藤新一では、ない。
(あれって・・・佐々木?)
後姿だけなので、確信はもてなかったが、同じ空手部の1年生男子部員である、佐々木のようだ。
二人は並んで廊下を歩き、命が登ってきたのとは校舎の反対側にある階段の方へと向かっている。
そういえば、噂で聞いたことがある。佐々木は・・・蘭先輩狙いだ、と。
佐々木といえば、工藤新一が復帰する前には、けっこうな女子から人気のあったイケメンで長身の1年生である。・・・あの工藤新一復活の大騒ぎの日以来、佐々木の噂を聞くことはほとんどなくなっていたが、それでも「いい男」ランキングではかなりの上位につけている人物。
が、それと同時に・・・来るもの拒まずの優柔不断男だとか、熱しやすくて冷めやすい、恋人にするにはちょっとね、という男だとか・・・あまりよくない噂も聞いたことがある。
その佐々木が、蘭先輩を伴って、どうやら中庭・・・体育館裏へと向かっているらしい。
ヤツの目的は明白で、命としてはやはり、これを放っておくことはできなかった。
なにしろ蘭先輩には、男を見る目がない、という欠点がある。あの甘いマスク(・・・命好みではないが、もしかしたら蘭先輩好みかもしれない)で詰め寄られて、そのまま流されてしまう・・・という可能性が、ないわけではないのだ。
そんなこと、冗談ではなかった。
・・・蘭先輩の貞操は、この私が守らなければ!
命は、工藤新一のことを思考の隅に追いやって、二人のあとを追いかけた。・・・二人の話の流れ如何によっては、間に割って入って、蘭先輩を救出しなければならない。
もちろん、蘭先輩が佐々木のことを好きだというのなら・・・命としても、それを邪魔することはできないのだが・・・工藤新一を待って、あんな切なそうな顔をしていた蘭先輩が、そうそう簡単に気持ちを切り替えてしまうわけがない。そんなことをする人ではないと、命は信じていた。
命があとを付けているとも知らず、二人は思ったとおり、第一体育館の裏へと向かう。
「すいません、先輩。・・・急にこんなところに呼び出して」
「ううん。いいけど・・・話って、何?」
物陰から隠れて二人の様子を窺う。小さいながらも、話し声はしっかりと聞こえてきた。
「・・・聞きたいことが、あって・・・」
佐々木は、蘭先輩に見とれたような表情。・・・そりゃそうでしょうね。あんな綺麗な顔を至近距離から見てしまったら、女の命でもときどき顔を赤らめてしまうくらいなのだから。
「うん。何?」
蘭先輩の表情は、無邪気そのもの。もしかして、佐々木の話の目的・・・わかっていないのだろうか・・・。
普通ならありえないことだが、・・・もしや蘭先輩って、天然・・・とか?
「先輩・・・あの工藤新一さんと付き合ってるって、本当ですか?」
「・・・え?」
「クラスの女子が噂してたんです。工藤さんに付き合ってる人がいるらしくて、それはきっと、幼馴染だっていう毛利蘭さんじゃないか、って・・・」
命はこくんと喉を鳴らした。
・・・確かにそんな噂が、1年生の間では広まっている。・・・出所はきっと、あの加納さんのグループだろうとは思うのだが。
佐々木はそれを聞きつけて、いてもたってもいられずに蘭先輩を呼び出したってわけだ。・・・その目当てとするところは違うけれども、命と同じようなことをしようとしていたのだとわかり、内心で苦笑。
そんな命が見守る中、蘭先輩は慌てたように両手を左右に振った。
そして、意外な言葉。
「ち、違うわよっ!・・・新一とはただの幼馴染で・・・付き合ってなんかいないわ!」
(・・・え!?そうなの!?)
命は驚いて、目を見開いた。
だって話の流れからして、工藤新一の「彼女」は蘭先輩以外にありえない、と思っていたのだ。
それに、蘭先輩が工藤新一に恋しているというのも、あのバレンタインの日の話からすると、間違いないはずなのに・・・。
蘭先輩はずっと工藤新一が帰ってくるのを待っていた。工藤新一には彼女がいる。工藤新一は蘭先輩との仲をクラスメイトに冷やかされていた。工藤新一は「うるさい」と言いながらも、蘭先輩との仲を否定していなかった。
これだけの事象が揃っているというのに、蘭先輩は「付き合っていない」と主張している。
・・・はて?
なんだか理解に苦しむ話の流れに、命は腕組みをして首を傾げ、考え込んでしまった。
・・・もし蘭先輩の言う通り、蘭先輩が工藤新一と付き合っていないのだとしたら・・・昨日からの命の意気込みは、すべて空回りということになってしまう。
そうして考え込む命の耳に、佐々木のやけに嬉しそうな声が大きく響いた。
「そうなんですか!?じゃ、ボクにもまだチャンスが・・・!」
(こら、待てっ!)
命がちょっと目を離した隙に、なんと佐々木は勢いよく蘭先輩に詰め寄り、蘭先輩の両手を自分の両手でがしっと掴んでいるではないか。憧れの蘭先輩が汚されたような錯覚に襲われ、命の怒りのゲージは一気に満タンになった。
ちょっと、ちょっと!何をやってんのよ、あんたは!
蘭先輩の手を握るだなんて、あんたには100億年早いのよっ!!!
蘭先輩の貞操の危機!・・・とばかり、命は物陰を飛び出そうとした。
だが、その命の動きよりも素早く動いた人影が、風のように命のすぐ脇を通り過ぎていったのだ。
え?・・・と思う間もなく、その人影は足音も立てずに素早く二人に近付いていく。
(・・・工藤新一っ!)
命から見えたのは後姿だったが、それは間違いなく工藤新一だった。・・・どうやら命と同様に、二人のやりとりを物陰からこっそり見ていたらしい。
やろうとしていたことを一瞬早くやられてしまい、命はタイミングを失ってそのまま動けなくなっていた。
命の耳に、工藤新一のよく通る声が響く。
「・・・コイツが惚れてんのはオレだから、オメーにチャンスなんかねーんだよ」
・・・唖然。
命は口をぽかんと開けて、絶句するしかなかった。
一体この男・・・何様?
そのまま物も言えなくなって硬直してしまった佐々木をその場に残し、工藤新一は蘭先輩の腕を取ると、「行くぞ」と言って、大股で歩き出す。
二人の姿が小さくなるのを、命は呆然と立ち尽くしたまま見送っていた。
蘭先輩は、命にとって理想の人。
綺麗で優しくて・・・誰よりも魅力的な、最高の女性。
どんなカッコいい男だって、蘭先輩と並んで立てば、みんな色褪せて見えてしまう・・・現に、さっき佐々木が蘭先輩と並んでいたとき、こんな男が蘭先輩と並ぶなんて、思い上がりも甚だしい、と思っていた。
その蘭先輩のことを「コイツ」呼ばわりした挙句、「オレに惚れてる」発言をしてみせた、傍若無人な、その男。
これまでの命であったなら、誰よりも何よりもその存在を許しておけず、蘭先輩という至高の存在を汚してしまうことに、怒りしか込み上げてこなかっただろう。
だが・・・悔しいことに。
そんな何様なふざけた男を、命は今、一瞬とはいえ、「カッコいい」・・・と思ってしまったのだ。
蘭先輩に言い寄る思い上がった一年生から、鮮やかに蘭先輩を救出して・・・あっという間に連れ去ってしまった、その後姿を。
蘭先輩の腕を掴んで立ち去るその態度に、姿に、ぽーっと見とれてしまったのだ。
しばし立ち尽くした後に、はっと我に返る。
しまった、こんなことをしている場合ではない。
命は、同じく呆然と二人を見送っていた佐々木に、素早く歩み寄った。
「・・・佐々木くん」
「・・・あ・・・命・・・」
「あんたに下の名前で呼ばれる筋合いはないんだけど」
「仕方ないだろ?苗字で呼んだら毛利先輩と同じなんだからよ」
「・・・そうね。でも、あんたが蘭先輩狙いだとは聞いてたけど・・・撃沈だったわね」
「見てたのかよ。・・・いい趣味だな」
「当然でしょ?蘭先輩はわたしの憧れの人なんだから。あんたなんかが蘭先輩と付き合いたいだなんて、ちゃんちゃらおかしいわよ」
「・・・うるせーな・・・」
「蘭先輩の手なんか握っちゃって。・・・図々しいにもほどがあるわよ。工藤先輩が現れなかったら、わたしがあんたを突き飛ばしてるとこだったわ」
「・・・工藤先輩か・・・やっぱ、敵わないよな・・・」
佐々木は大きくため息をつくと、がっくりと肩を落とした。・・・実はけっこう本気で、蘭先輩に惚れていたのかもしれない。
「けどなー・・・毛利先輩が工藤先輩と付き合ってないって否定しなかったら、手なんて握らなかったぜ?」
「何言ってんのよ。たとえ蘭先輩と工藤先輩が付き合ってなかったんだとしても、蘭先輩があんたみたいな1年坊主、相手にするわけないでしょ?思い上がってんじゃないわよ」
「・・・言ってくれるね」
「・・・さ、行くわよ」
「は?どこに?」
「・・・あの二人が、ほんとのところ付き合ってるのかどうか、確かめに」
「確かめるって・・・」
「工藤先輩は付き合ってる人がいるってはっきり言ってたのに、蘭先輩はそれを否定したわけじゃない。それを聞いてた工藤先輩がどうでるか・・・見ものだと思うんだけど?」
「・・・暇人・・・」
呆れたように言いながらも、まんざら興味がないわけではないらしく、佐々木は命に同行して、すでに姿の見えなくなってしまった二人を追うこととなった。
中庭の木立を抜けて、他には人影のない広場に、目指す人物が立っている。
・・・話している内容までは聞こえてこないが、何やら言い合っているのはわかった。
「・・・意外。あの蘭先輩が、喧嘩してる・・・」
誰にだって優しくて、どんなときも笑顔で。
そう・・・「新一から連絡がない」と寂しそうに言っていたときでさえ、切なげな笑顔だった、蘭先輩。
その人が声を荒げて、工藤新一に食ってかかっている。
知り合ってから1年近くたとうというのに、それは命が初めて見る、蘭先輩の顔だった。
不思議と、嫌な感じはしなかった。
それどころか、嬉しくさえもあった。
憧れの理想の人の・・・感情を剥き出しにした、そんな顔。・・・蘭先輩だって普通の女子高生で、こんな風に怒ったり、ときには泣いたり、拗ねたり、甘えたりすることだって、あるに違いないのだ。それがわかったことが、何だか嬉しかった。
それと同時に、もう一つ意外だったのは・・・工藤新一の、その表情。
気障でカッコつけで、自信過剰ともいえるようなあの嫌な笑顔(・・・と、これまでは思っていた)ばかりを振りまいて、女子の黄色い声に応えていたあの男が・・・蘭先輩に見せている、あの顔。
やはりそれは、生身の普通の高校生のもので・・・きっと彼に憧れている1年生たちは、こんな彼の顔を知らないのではないだろうか。
例えば、あの加納さん。
工藤新一に振られたと言って泣いていたが、はてさて、彼女はいったいどんな工藤新一に惹かれていたのか。
「・・・喧嘩しててさえ、お似合いの二人って・・・いるもんなのねえ」
思わず漏らした命の呟きに、佐々木は力なく頷いた。
どんな男も、蘭先輩と並んで立てば、色褪せてしまうと思っていた。・・・だが、この二人は。どちらがどちらを引き立てているでもない。自然に、当たり前に並んで立っていられる二人。悔しいけれど、そう思ってしまった。
やがて喧嘩が収まったのか、二人は互いに見つめあい・・・ここが学校の中庭であることさえも忘れてしまったのか、静かに抱き合ってしまう。
蘭先輩の、何ともいえない幸せそうな顔。
命がこれまでに見たこともないような・・・満ち足りた、嬉しそうな、その表情。・・・きっとそれを引き出せるのは、彼女を抱きしめている工藤新一ただ一人、なのだろう。
「・・・はい、佐々木君、失恋決定ね」
「言われなくても、わかってるよ・・・」
佐々木が大きくため息をつく。
が、それは同時に・・・命の、失恋決定の瞬間でもあった。
蘭先輩に、ではない。
蘭先輩と並んで立てる工藤新一という男に・・・一瞬見惚れたそのときに、命は少しだけ、彼に恋をしてしまったのだ。
それを自覚したときには、すでに失恋が決まっていたという、短く儚い恋だった。
(・・・でも、蘭先輩が相手だったら、しょうがないわよね)
命は佐々木を促すと、ちょっと切ない自分の気持ちを持て余しながらも、その場をそっと離れたのだった。
※※
さらにその翌日。
テスト最終日のその日の放課後に、1年C組の教室まで、命を訪ねてきた人がいた。
「・・・蘭先輩っ!?」
驚いて大声を出してしまった命に、蘭先輩は「ちょっと、いい?」と、いつもの優しい笑顔で問い掛ける。もちろんです、と答え、命は教室を飛び出した。・・・背後で、例の加納さんグループの女子達が、蘭先輩の姿を見てひそひそと何かを囁きあっているのが勘に触ったが・・・言いたいやつには言わせておけばいい、と思い直す。
こんな雀が囀っているような中傷などで、蘭先輩に傷をつけることなんて、できやしないと思えたからだ。
「あのね、命ちゃん・・・」
教室を出た廊下で、蘭先輩は辺りを憚るような小さな声で、命にそう切り出した。
・・・苗字が同じという恩恵にあずかったおかげで、命は蘭先輩から「命ちゃん」と、実に親しげに呼びかけてもらえる。その反対もしかり。
おかげで他の1年生からは、かなり羨ましがられているのだが。
「・・・もしかして、わたしが工藤先輩に出した、手紙のことでしょうか」
言いにくそうにしている蘭先輩の話の内容に察しがついて、命は自分からその話題を持ち出した。
「う、うん。ごめんね、命ちゃん。新一に出した手紙だったのに・・・わたしまで、勝手に見ちゃって・・・」
「やだなー、蘭先輩。そんなこと、気にしないで下さいよ。それに、もう、いいんです。工藤先輩に聞きたかったこと、もうわかりましたから」
「でも・・・ごめんね。命ちゃんの気持ち、ぜんぜん気付いてあげてなくって。まさか命ちゃんが新一のこと好きだったなんて、思わなくって・・・」
「・・・は?」
「・・・え?違うの?」
「違いますけど」
「でも・・・新一に、ラブレター出したのに・・・」
「ラブレター・・・」
命は思わず首をかしげる。
ラブレター?
わたしが、工藤新一に?
・・・もしや蘭先輩、あの手紙を・・・ラブレターと勘違い、してるとか?・・・あんな色気も可愛げもなにもない手紙を、ラブレターだと・・・?
そう思った瞬間に、思わず笑いがこみ上げてきた。
「・・・ま、命ちゃん・・・?」
突然笑い出してしまった命に、蘭先輩が戸惑ったように声をかけてくる。
そのきょとんとした様子もおかしくて、命はなかなか笑いを納めることができなかった。
蘭先輩って・・・蘭先輩って・・・実は、とってもかわいい人かも!
これまで空手部の練習でしか蘭先輩を見ていなかったから、凛々しいところやカッコいいところ、優しいところばかりを見ていたけれど、実はちょっと天然の入った、こんなにかわいい人だったんだ!
「ご、ごめんなさい、蘭先輩・・・」
さすがにいつまでも笑っているのはあまりにも失礼なので、命はなんとか笑いを納める。
そして、きっぱりと断言した。
「蘭先輩。わたし、工藤先輩のこと、好きなんかじゃありません。あの手紙は工藤先輩に、蘭先輩を泣かせるようなことしたら許さないって言ってやろうと思って出したんです」
「・・・わたしを・・・?」
「そうです。だから、もういいんです。昨日、二人が一緒にいるところを見て・・・とってもお似合いで、幸せそうだなって思ったから。だから、ほっとしてるんです。蘭先輩はわたしの憧れの人だから、変な男に引っかかってほしくなかったんです。だから、工藤先輩がいったいどういう人なのか確かめようと思って・・・余計なお世話ですよね。ごめんなさい」
そう言って、命はぺこりと頭を下げた。
蘭先輩は驚いたように絶句していたが・・・やがて、いつもの優しい笑顔に戻って、「そんなにわたしのこと、心配してくれてたんだ。ありがとう」と言ってくれた。
誤解が解けて、その場を離れていく蘭先輩に向かって、命は心の中で呼びかける。
ごめんなさい、蘭先輩。
ちょっとだけ、嘘をつきました。
工藤先輩のこと、好きなんかじゃありませんって言ったこと・・・ちょっとだけ、ほんとにちょとだけ、嘘です。
でもちょっとだけだから、蘭先輩、許してくれますよね・・・?
〜fin〜