伝統工法その5 「通し貫」
金沢城でも使われる伝統工法
柱と柱の間に「通し貫」と呼ばれる木材を水平に貫通させくさびによって柱と貫を固定させる。伝統工法で何百年という実績があるものです。
伝統的な建造物のほとんどにはこの工法が使われていますが、現在主流の工法の筋交いには使われていません。神戸の大震災では筋交いの入っていない建物が多く倒壊しましたが、これとは全く次元が違います。伝統的建造物が近年復元、再現されています、金沢城の五十間長屋、菱見櫓がこのひとつです。
外周面全てが耐力壁
これらの工法はすべて通し貫工法と土壁で十二分な耐震性を誇っています。データーで実証済みなのです。筋交いは壁面に対しての長さで決定するため要所要所にしか入らないが通し貫は外周面全てが耐力壁です。
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